京都大学戦レポート

 伝統の関京戦。ここ数年京大には負けていないとはいえ、関学にとっては特別な相手である。特に今年の京大は試合前から評価が高く、現時点での力を知る上でも重要な一戦となった。
 第1Q、KGオフェンスの1プレー目。QB出原よりWR中島へブーツレッグパスが決まり、そのまま独走。74ydsのTDパスで大きく流れを引き寄せる。ディフェンスは京大HBの中央のランプレー、短いパスを決められるもなんとかパントに追い込む。そこからオフェンスも着実にドライブを重ねるがK中野のFGが失敗、そして次のシリーズでは痛恨のファンブル。京大はWR82鋤崎へのパスでゴール前まで迫り、HB32大木の中央のランでTDを決められ7−7となる。直後のキックオフリターンでRB岸が76yds独走のTDラン、すかさず14−7に引き離す。しかし、次のシリーズ京大WR34飯田へのパスが決まり、独走されゴール前へ。そしてQB川並が自ら持ち込んで、TD。TFPをはずし14−13で前半終了。
 後半に入り、両チームともオフェンスはドライブを重ねるが、決定力に欠け、関学K中野のFGが決まり、17−13となる。第4Qに入っても、京大オフェンスの中央へのランプレー、短いパスを止めることができないディフェンスは、HB32大木に次々とゲインを許し、ついにTDされる。14−20。サイドラインに嫌なムードが漂う中、次のKGオフェンスの第1プレーはショットガン体型からRB岸が中央をつき、62ydsのTDラン。24−20とする。次の京大オフェンスのシリーズも4thダウンギャンブル失敗に終わり、何とか24−20で逃げ切った。
 結果として勝利は収めたが、内容的に負けていたのは誰もが認めざるを得ない事実である。獲得ヤードは両チームまったく同じの285yds。一発独走により得点を重ねた関学と、着実にドライブを重ねた京大。今年の京大は強いと誰もが身を持って感じたことだろう。この経験を一人一人が持ち続け練習に励み、秋には神戸ウイングスタジアムで大勝してくれることを願う。