甲南大学戦レポート

  第4戦、対甲南大戦。ここ2試合TDに見放されている関学は、セカンドシリーズゴール前39ydsという好フィールドポジションを得る。その攻撃をTE宗助へのパス、RB田中のロングゲインにより前進しRB岸の念願のTDを生み出した。甲南にファーストダウンを許さないディフェンスの奮起を受け勢いづく関学は、第2Q、TDを積み重ねていく。まずはRB岸がエンドゾーンにボールを持ち込みTD。続いてはRB堀口の敵陣への切り込みをきっかけに、またもRB岸がこの日自身3本目となるTDをあげる。最後はWR福井への36ydsのパスでゴールに迫ると、リバースプレーでWR中島が甲南ディフェンスを物ともしない走りを披露し、わずか2プレーでTD。一挙21得点をあげ、前半を28−0で折り返した。
 後半もWR岸(千)への45ydsのパスが決まるなどし、最後はQB出原が飛び込みTD。またDB深見のインターセプトで得た攻撃権を、後半から出場のQB河野がWR多田にパスをヒットさせ55ydsのビッグゲインでTDを決めた。その後得点こそあげられないものの、DB草野・藤井が相次いでインターセプト。DL生田もサイズを生かした防御ぶりで終始甲南オフェンスを苦しめる。続いてQBサックも決め、1年生ながら脅威の存在となったことだろう。攻守がかみ合った関学は第1戦ぶりの大量得点で完封勝利を掴んだ。
 リーグ戦も次からはいよいよ終盤戦を迎えることになる。次は昨年試合終了間際に敗れた近畿大学との試合である。今季全勝中の近畿大学に対し、いかに関学らしいフットボールを展開することが出来るか。関学らしさとは何かを全員で考え、グランド、そしてスタジアムで実行に移した時、我々チームの次なるステップが踏み出されることとなるに違いない。