早稲田戦レポート



 52年ぶりの対戦となった早稲田大学との2002年開幕戦「KGボウル」。関学は立ち上がりから苦境に立たされた。
 試合開始32秒、早大QB波木にオプションプレーから71ヤードの独走で先制されると、続くシリーズでゴール前12ヤードから2本目のTDを決められ、0−14とリードを許す。関学は浮き足立つところだったが、QB尾崎が落ち着いていた。次の攻撃で第3ダウンに長い距離を残しながら、WR中林へのパスでダウンを更新。巧みにボールを散らして前進し、最後は自らが10ヤードを走りきった。前半最後には、今年急成長のRB岸がエンドゾーンに飛び込み、同点で折り返した。
 後半に入り、キッカー中野のフィールドゴールで勝ち越すと流れは関学へ。RB田中のランで1TDを加えるとディフェンスもセーフティの2点を加え、試合終了間際には1年生QBの出原が5ヤードのTDパスを決め33−14と突き放した。
 春の初戦とは言え、攻守ともミスが多く内容は決して良いものではない。しかし、昨年まで試合経験のほとんどなかった若い選手がいろいろな場面で活躍を見せたのは大きな収穫と言えよう。メンバーが若返った今のチームに大事なのは、この試合で得た課題を練習で克服し、試合ごとに一歩一歩向上していくことだ。