日体大戦レポート



 2年連続で関東選手権決勝に出場している関東の強豪校日本体育大との第25回交流戦。
 試合が動いたのは第2Qだった。関学RB大谷がタックルを受けながらも態勢を立て直し52ヤードの独走TDを決めて関学が均衡を破った。その後、DB中島のインターセプトで得た好機に、QB尾崎がWR杉田への66ヤードのTDパスを通して14−0で前半を終了した。
 後半、関学はオフェンス、ディフェンスとも若いメンバーに切り替えての戦いに。第3Qには、WR高倉の54ヤードのパントリターンで敵陣に入り、キッカー中野がフィールドゴールを決めて3点を追加。しかし、ここからリズムが乱れ始めた。攻撃はパントを繰り返したうえにファンブル。守備も日体大QB中村に次々とパスを決められ、最後は1ヤードを押し込まれTDを許す。最後のプレーでもスクリーンで83ヤードの独走TDを決められ3点差まで追い上げられた。
 関学のTDは2本とも独走である。裏を返せば第1ダウンを続けての時間をかけたドライブができていなかった。原因は反則、アサイメントミスなどによるヤードのロス。これから対戦する京都大、鹿島に勝つためには、良いフィールドポジションを確保し、数少ないチャンスを得点に結びつけなければならない。オフェンスのドライブ力の向上がカギとなるだろう。