京大戦レポート



京都大学戦レポート

 春の試合とはいえ、互いのプライドを懸けた真剣勝負の一戦。
 第1Q、関学は相手のパントボールのファンブルで敵陣27ヤードからの好機を得るがFGも外れて得点ならず。しかし、次のシリーズではRB大谷がQB尾崎からのパスをキャッチすると57ヤードを走りきり、7点を先制した。この勢いで押したかった関学だが自らも痛恨のパントスナップミス。京都大学にゴール前3ヤードという地点を与え同点に追いつかれた。第2Qにはキッカー中野が続けて2本のFGを決め、前半を13−7で終えた。
 後半に入り、関学オフェンスは攻め込むが敵陣深くまで攻め込むものの詰めが甘く、TDを奪えずにいた。そんなオフェンスを助けたのがキッカー中野。3本のFGを決め、22−10と勝負を決めた。第4Qには新人QB出原が3ヤードを走って自らTDを決めると、今度はRB大谷への29ヤードのパスを決め、関学が36―7で勝利した。
 ミスや反則で決定力を欠いたオフェンスだったが、キッカーの中野が5本のFGを決める活躍を見せた。ロースコアゲームになるであろう秋の京大、立命を考えればFGが明暗を分ける場面も少なくない。チームにとって大きな収穫と言えよう。
 また、関学ディフェンスも圧倒する力を見せつけた。京大は秋をにらんでか自ら戦術を"封印"した感があったが、それにしても「完封」に近い内容。許した距離はわずかに52ヤード、ランプレーに限ればマイナスである。インターセプトやファンブルなどで京大オフェンスを絶ち切り、付け入るすきを与えなかった。